右の肩だけが凝るのだけれど・・・。

右肩だけがこる

40代の男性が、「最近、右肩だけが凝って痛む」と言って来院されました。
凝りがひどいと感じる時は肩甲骨の周囲まで痛みが広がり、腕の上げ下げにも苦労するそうです。
安養寺治療院に来院される前にも、よそでマッサージを受けたものの、また痛みがぶり返したようです。

右肩への放散痛とは

以前にも右肩上部だけが痛む患者様がおられました。その方は結果的に胆石が原因でした。
胆のうは肝臓の下、右半身にあり、胆のうに何らかの問題がおこると右肩に放散痛をおこします。
放散痛とは、病変部位と離れたとこらに痛みが伝わる事で、脳の勘違いによる痛みです。
胆のうに石がたまる胆石とか、胆のう炎とか、胆のうの働きが弱い方も、
脂っぽい食事を取りすぎたりすると、右肩に放散痛がおこります。
肩が痛いからといって肩に問題があるわけではないので、いくら肩をマッサージしても治りませんね。

治療は

男性に今まで胆のうに問題が無かったか尋ねたところ、3ミリ大のポリープがあるとの返答でした。
治療はひざ下にある胆嚢点、背中の胆兪、肋骨の下にある日月にハリをしました。
鍼灸施術後、痛みは和らいだようですが、念のために内科を受診するようにお伝えしました。

右の肩だけが凝る場合、単なる肩こりではないかもしれません。

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